ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2015.4.15 08:54

戦う!渡辺麻友を応援する


ネットニュースで「戦う!書店ガール」の初回視聴率が

芳しくないらしく、戦犯探しをやっていたが、関係ない。

「数字」を見てしか評価しない奴はカスだ。

数字が良くても、面白くないものは面白くない、

数字が悪くても、面白いものは面白い、それでいいのだ。

 

自分の感性なんか信じてない奴は視聴率で判断するしか

ないだろうが、自分の感性を信じる者は視聴率なんか

どうでもいい。

NHK朝ドラの「マッサン」みたいに、徐々に視聴率を

上げてくるドラマもある。

「戦う!書店ガール」渡辺麻友の明るさが爽快だ、

演技が自然で上手い、それで大成功だ。

 

書店に行かない奴、アマゾンで買う奴、本を愛する心がない

奴には、あのドラマは分からない。

書店員が売りたい本のために作るポップの利点とリスクなど、

わしには興味津々だった。

アマゾンに負けて、書店はどんどん減少している。

そんな時代に書店ガールを主人公にしたドラマを作るなんて

目のつけどころがいい。

 

わしは40年間の漫画家稼業で、2000万部以上の単行本を

売ってきたが、中には3万部しか売れない作品もあった。

数字を出さないときは、ボロクソに言う奴もいる。

連載打ち切りになったこともある。

だが、その売れない作品があったからこそ、後の大ヒットに

繋がったというケースもある。

 

売れない作品、数字を出せない作品なのに、本気で面白いと

言ってくれるファンがいるかどうかだ。

それは戦った者にしか分からない世界だ。

まゆゆはまさに「戦う!書店ガール」にふさわしい主人公だ。

戦う渡辺麻友を、ファンは熱烈に応援しよう!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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